はじめのいっぽ

自分の心と向き合う、はじめのいっぽ。

『朝顔』を見ました

こんにちは、ゆきだんごです。

 

先日放送されていた、『朝顔』のスペシャルドラマを見ました。最高によかった…。

泣く気満々で見始めて、予定通り大号泣しました。

 

 

今回はシーズン2の最終回から約1年半後の物語になっています。

 

主人公の朝顔は法医学者で、母親を東日本大震災の際に亡くしています。父親と2人で暮らしながら、その現実を受け止めながら前に進んでいき、そして自分も結婚、出産を経験し、家族の形は変わりながら成長していくという親子三世代の物語です。

 

 

今回のスペシャルドラマでは、娘のつぐみちゃんは小学生になり、妹も産まれてお姉ちゃんになりました。妹のさとちゃんは保育園に通い、じいじは若年性の認知症が進行してみんなのことが分からなくなりつつあります。朝顔は子育てと介護の両立に悩み、そんな中で家族がぶつかり合いながら、一番いい方法を探していく、というお話になっています。

 

 

 

(以下、そこまでネタバレは無いけど、嫌な人は見ないでね!)

 

 

 

 

もうね、今回の主人公は『朝顔』じゃなくて『つぐみ』だったんじゃないかと思うほど、つぐみちゃん役の加藤柚凪ちゃんの演技が凄すぎる。本当にすごかった。

 

感情的に訴えかけるシーンでは、共感するし、かわいそうになるし、でも周りの大人も誰も悪くなくて胸が締め付けられるような想いで、何度も泣かされました。

 

 

何気ない日常のワンシーンでも、パパにはちょっと当たりが強かったりする一面からませたお姉ちゃんという性格が伝わってきて、そんなところも可愛い。それに対して、パパが一喜一憂したり、時々「つぐみさん」とさんづけで呼ぶのも絶妙にリアルで好き。桑原パパ、「つぐみさん」って呼びそうだもんな〜ってなる。

 

 

このスペシャルドラマを通じて、つぐみちゃんの成長だけでなく加藤柚凪ちゃんの成長も感じて、親戚のおばさんのように大きくなったねえ…と思わされて、本当にそれもしんどいです。(誰)

 

 

 

『朝顔』では、食事のシーンがよく描かれるんですが、どこの家庭にもある、リアルで何でもない、当たり前の家族の日常を描いてくれるからこそ、そこに見える愛がかけがえのないもので、美しく見えるんだと思います。

 

突拍子もないことが起きたり、特別面白い登場人物が出てくるわけではないけれど、みんながいい人で、そんな普通の関係性が魅力的です。私たちの日常もそうじゃないのかなって思う。

 

 

今回だったら、子育てと介護っていう、どんな家庭でも起こりうる問題を、こんなにも苦しく美しくリアルに見せてくれるのが好きです。そしてそれはきっと誰も悪くないし、どんな道を選んだっていいんだと思う。

 

 

それぞれが互いを思いやって、優しくて、誰も悪くないからこそ、どこにぶつけていいか分からない感情が溢れて、そしてぶつかってしまう。それでも、みんながそこから逃げずに目を背けずに、みんなが納得できるように向き合って、話し合って、一番いい家族の形を見つけていく。

 

それでいいんだと思ったし、でもそれが一番難しい。正直にぶつかって話し合って進んでいけるって、それができるのって本当に素晴らしいことだよなあと思いました。

 

 

 

ずっと幸せでいたいけれど、いい時間はずっとは続かないし、大変な時もずっとは続かない。

 

みゆきさんとしのぶさんの、相反するセリフが、この今の時間を強調しているようで印象的でした。

大変で、苦しくて、どうしたらいいか分からない、って思ってしまうような“今“も、振り返ってみたらかけがえのない時間だったって、きっとそう思うんだろうなって、ひしひしと伝わってきました。

 

 

 

 

法医学教室のメンバーも相変わらずみんなありのままで好きだし、特に茶子先生が本当に魅力的で大好きなんですが、こんな大人の女性になりたいよなってつくづく思う。やりたいことをやりたいように生きる、自然な生き方が本当にかっこよくて好き。演技も自然体で好きすぎ。

 

 

 

見るたびに、毎日毎日、必死に生きようと思わされるドラマです。

 

めちゃよかった。私もなんか頑張ろう。

 

 

おわり。