はじめのいっぽ

自分の心と向き合う、はじめのいっぽ。

[自作]短編詩エッセイ

抜け殻。

なんかもうだめだ。 やりたいからやるとか、楽しいからやるとか、結局上辺だけの綺麗ごと。 あの場では確かにああ言ったし、あの時の言葉に嘘は無かったと思うんだけれど。 あれは自分自身にそう思い込ませて言い聞かせていたようで、今では全く素直にそう思…

共感なんていらない

都会の早朝。 今日の始まりが早い人たちの中に、 昨日がまだ終わってない人が入り混じっている時間。 これからどこかへ行くのかはたまた帰ってきたところなのか、大きなスーツケースを転がしながら歩く人。 誰かを待っているのか何かを調べているのか、建物…

私とごはん

駅から出て目の前の交差点をすぐ右に曲がる。しばらく歩いて坂道を下り、すぐにまた坂を上って、住宅街を抜けていく。懐かしい気持ちに浸りながら、いつも通っていたこの道を歩いていた。あの頃から、街並みも風の匂いも子供たちの笑い声も、何も変わってい…

飲みすぎた。朦朧とする頭でぼんやり考える。今何時だ。ここはどこだろう。 うっすらと目を開けて半分だけ体を起こす。カーテンの隙間からほんの少し光が漏れていて、車のヘッドライトが薄暗い部屋をぐるりとなぞっていくのが見えた。隣を見ると規則正しい寝…