はじめのいっぽ

自分の心と向き合う、はじめのいっぽ。

生活/礼賛

定時であがった帰り道、おもむろにその子は言った。

 

「これ言おうか迷ってたんだけど…」

 

言われなくても気づいてた。

だって、仕事終わりのメイク直しはこれからどこに行くか宣言しているようなものだから。

 

 

いいなあ。

そんなきらきらした予定があることも、そんな風に可愛く見せたいと思う相手がいることも、そしてその相手があの人だってことも。そのどれもがちょっとずつ羨ましい。

 

 

 

1人で飲みに行きたくなって、余計に虚しくなりそうでやめた。

 

 

“安定の生活 それとステータス

望んでたものは手に入れたはず”

 

イヤホンの奥からサーヤの声が聴こえてくる。

 

“ぽっかりと空くこの胸は何

また手を伸ばしては探すばかり”

 

 

スーパーで値引きされたお惣菜を買って帰って、冷蔵庫のビールを飲んで1人で野球でも見る。これもこれで虚しいけどそれでもいい。これは私の幸せの形だから。

 

 

今日は入浴剤のお風呂に入って、あがったら顔パックして柔軟をする。

 

毎日ビール飲んでばかりの私だけど、

そんな私でももうちょっと可愛くいたいなと思うから。

 

 

 

 

※礼賛っていうバンドの『生活』って曲!

夜歩いて帰ってる時に聴くのが特に好き。

 

https://youtu.be/UCaNrUu8PXc?si=gqQ3sdjjPG-ae0LI