はじめのいっぽ

自分の心と向き合う、はじめのいっぽ。

レベルに合った敵と戦いたい話

こんにちは、ゆきだんごです。

 

 

前の職場で店長をしていた時に、私が次のスキルアップとしてエリアマネージャーを希望していたことがありました。

 

そのこともあって、店舗の中でも売上規模の大きなお店を任されるようになっていったのですが、やっぱり今思えば当時の私の実力には見合わないお店を任されていたなあと思います。

 

 

当時はそんなことを認めたくない気持ちもあったし、私ならやれると思って期待されて任されたお店なのに自分からできないとは言いたくもないし、そもそも言えない空気ももちろんあるし、自分の主観的な判断や感情よりも上の判断に従った方がいいというのもあるし。

 

それ以上に大前提として、私がもっと頑張って成長すればこのお店の店長もやっていけるはずという思いがありました。言ってしまえば、今の実力と求められているスキルにそんなに大きな差がないような感覚。もちろん、レベルアップはしないといけないのは分かっているけど、頑張ればやれるようになるはず、というような思いが最初の頃はあった気がします。

 

 

でも、次第に今までのやり方じゃ通用しなかったりなかなか結果が表れなかったりして、「これはちょっと今までよりも厳しいのかもな」と思い始めていた頃、当時の私の上司に「本当にマネージャーになる気はあるのか?」ということを再確認されました。

 

マネージャー業はそのエリア内の数店舗をまとめて見ることが求められていて、今よりももっと仕事量も多いし、抱える問題も増えてくるし、マルチタスクが求められる、と言われました。

 

ここの1店舗だけでひーひー言っている私に、もっと難しいことが求められた時にそれを乗り越えられる覚悟があるのか?という話でした。

話の中で、店長なんてそんなに大変じゃない、マネージャーになったらこの比じゃないくらい本当にしんどいよ、ということも言われました。

 

 

でも当時の私には店長という職がまず本当に死ぬほど大変で苦しかった。これがまだまだでマネージャーがこれと比べものにならないなんて言われたら、純粋に本当に気が遠くなるような思いでした。同時に、今の私の店長業の悩みは大したことないと言われているような気もして、少しもやっとした思いもありました。

 

 

それからしばらく上司に言われた言葉を考えていました。要するにその言葉にびびったというか、現状こんなにしんどいのにもっとしんどいことを乗り越えられるのかとも思ったし、その道に本当に挑戦したい気持ちが自分の中にあるのかとも思い、もう一度自分で考え直そうと思ったわけです。

 

その時にある人に相談した時に言われた、「敵に自分のレベルが合っていないから」という考え方がとても好きだったのでお話します。

 

 

例えば、私の上司はそもそも店長につくまでにもいろんな経験を積んでいたので、その人自身がレベル30くらいの段階で余裕で倒せる[店長]という中ボスにあたり、その後その人がレベル40くらいになった段階で、本来であればレベル50くらいが求められる[マネージャー]という大ボスと戦うことになったのではないか、というわけです。

だから、感覚として店長は楽勝だったけど、マネージャーになって初めてこの敵つよ!を体感した、みたいな。

 

 

私の場合はそもそも店長職に就くのも早くて、ヒラのスタッフとしての期間も短かったし、そもそもの社会人経験がまだまだ浅かった。だから、レベル15くらいで中ボス[店長]の壁にぶち当たっているんじゃない?ということをその人は言ってくれたんです。

 

 

同じ業務でもその人の経験値によってそこで感じる難易度とか困難っていうのは人それぞれ違う。この考え方が当時の私にはすごく納得できて、今悩んでいる壁も私にとっては当然のことなんだと思えました。

店長業でひーひー言うよそりゃ!こちとらまだレベル15だぞ!という開き直りにもなりました。笑

 

 

まあその後なんやかんやあり、その時の現状がしんどすぎて結局、やっぱり今はマネージャーなるとか考えられない!無理!一旦パス!ってなったんですが。

考え方としてはすごく救われたし、気楽に前向きになれる考え方としてとても気に入っています。

 

 

 

 

無我夢中で言われたことをこなして日々働いて過ぎていく毎日だと、自分の実力と、求められるスキルと、時間と、報酬と、それが正しいバランスなのか冷静に判断できなくなることがよくあると思います。

 

周りのみんなも忙しくて当たり前だし、店長の仕事が大変なのも当たり前だった。だから、自分が無茶なことを要求されていることも分からないし、逆に自分の実力にも全然自信が持てませんでした。

 

なかなか難しいけど、やっぱり会社内だけだと狭い世界になってしまうからそれ以外の人と仕事の話をする機会も大切かなと思います。

私はそれで新しい考えを知れたり、うちの会社じゃ当然になってるけどそこにもう少し手当があってもいいよなと思ったり、目が覚めた部分もある。逆にここは恵まれてるんだなっていう発見もあります。

 

 

そうやって自分の身を守りつつ、レベルに合った敵と戦って、段階を踏んでいい感じにステップアップしていけたらいいよね。難しいけどね。

 

 

今日も読んでくれてありがとうございました!